喘息(ぜんそく)の発作と治療、発作のとき、発作のないとき
@ 喘息の診断と治療
喘息発作は、風邪が 引き金になることもあれば何の誘因もなくてもおこります。
繰り返される発作の経過で喘息と診断されます。
したがって、普段からかかりつけの先生に診てもらっていることが大切です。
そして、喘息発作による呼吸の苦しさと発作の起こる頻度で喘息の重症度が判定され、それに基づいた生活指導と薬での治療が計画的に行われることになります。
ライン
A 発作のとき
発作の時は気管支が細くなっていて、その刺激で咳が出ます。
また、気管支から分泌物がでてゼロゼロと音がしたり、
咳で痰として吐き出されるでしょう。
息を吐く時には「ゼーゼー」という喘鳴が聞かれます。
深呼吸させるとはっきりすることもあります。
軽い発作が起こった時には、気分転換をはかるだけで軽快することもあります。
水分をとって落ち着かせることも良いでしょう。
咳き込んでいるときには、背中や胸を手のひらでトントンと
たたいてあげてみてください。
発作がひどくなると呼吸自体が弱くなって、喘鳴も出せなくなってしまいます。
あえぐような呼吸になります。
起き上がらせて前かがみの姿勢にすると少し楽になります。
このような時は相当呼吸が苦しいときです。
注意して経過を観察して、受診の判断を遅らせないようにしましょう。
発作が起こった時のために、家庭でも薬がすぐに使えるように、事前に常備薬として処方されるでしょう。
発作の重さに応じた飲み薬、貼り薬、さらには重い発作を起こす場合には家庭に吸入器を用意して吸入を行うこともあります。
かかりつけの先生から薬の使い方が指定されます。
これを守ることが重要です。
さらに、家庭で出来るような対応を行ってみても発作が落ち着かないようであれば受診することになります。
受診するかどうかの判断は、子ども一人ひとりで違います。
ライン
B 発作のない時
重い発作を起こす場合や頻繁に発作を起こす場合には、発作を予防するための常用薬を毎日使うこともあります。
飲み薬や吸入薬を常用することになります。
吸入は、吸入器を使うタイプのものと小さな容器で持ち運べるものがあります。