頭に関すること、脳に関することともなれば、何かあっては一大事です。
しかも頭の中のことは外から見ることは出来ません。
子どもが頭痛を訴えた時、どう判断したらよいのかが分からず心配です。
頭痛は、現れ方で分けて考えます。
@ 急性
子どもが急に頭が痛いと訴えたら、何か頭に異変が起こったのではないかと心配になります。
急性の頭痛の原因を見てみると、上気道炎、中耳炎、副鼻腔炎、虫歯などが挙げられています。
すなわち、頭痛の大部分は頭の中の病気とは関係がなく、口、鼻、のど、耳の周囲の炎症が頭痛をもたらすということになります。
頭痛以外の症状に注意してみてください。
頭の中の病気 (脳炎、髄膜炎、頭蓋内出血) が原因になることは、実際には多くはありません。
もし、これらの病気があれば、単に頭が痛いだけでは済まされません。
熱が出たり、吐いたり、けいれん、意識障害などが起こっ たりと
重篤感がでてきます。
誰に言われなくても病院に行かざるを得なくなるでしょう。
A 反復性
時々頭が痛くなるのは片頭痛です。
頭痛と頭痛の間に特に症状はありません。こめかみがズキンズキンと拍動性に痛みます。
いったん眠るとよくなります。また、痛み止めを飲んでも良 いでしょう。
家族にも同様の人がいるかもしれません。
反復した経過から判断に迷うことはないでしょう。
B 慢性
慢性の頭痛の原因には怖い病気が並んで挙げられています。
頭痛が持続して良くならないような時には、病院で診察を受けて下さい。
場合によっては頭部のCT検査やMRI検査を受けて病気の有無を確かめておくと安心と思います。